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2010.08.15

第6回富士夢祭り


『本当の自分をいきること』


一人ひとりが、素直に自分を生きることで、この世界はきらきら輝きだす。
そう思って、2005年から富士夢祭りを続けてきました。
そして、今回の富士夢祭りでは、参加者がちょうど100人になっていた。
その中には、まゆちゃんという40歳の全盲の女性が富士登山に参加していた。


彼女は22才の時に、普通に風邪薬を飲んだだけなのに、失明をしたらしい。
そして、長い間、誰にも会わない、暗い毎日を過ごしてきた。
そんな彼女が勇気をだして富士登山に参加したいと、電話がかかってきた時、
僕はどうしたらいいのだろうかと、かなりあせった。
富士登山は過酷であり、彼女にとっては命がけだからだ。
特に7合目からは、壁のような崖を、両手両足を使って登山することになる。
だから僕は、まゆちゃんに『7合目まで登山したらすごいと思うよ』と言っていた。
実際に、登山した分だけ、下山することになる。
下山することも考えて、7合目が限界だと思った。
すると、「どうせ私達は頂上まで登山できないだろうから、
まゆちゃんとサポートするよ」という女の子が2人現れて、
まゆちゃんの手足となってくれることになり、少し安心した。


富士夢祭りの当日、
僕たちは宿泊なしで10時間くらいかけて登頂し、そろそろ下山しようとするそのときだった。
遠くの方にいる仲間が泣き叫びながら、何か言っている。
『たいしく~ん...(泣) まゆちゃんが...。 頂上まで登ってきたよ...(泣)』


僕は無我夢中で、まゆちゃんがいる所まで噴火口の周りを1キロほど走った。
まゆちゃんが本当に登頂したなら、どうしても聞きたいことがあった。
そして、まゆちゃんを見つけた時、
すぐに、まゆちゃんに質問した。
『まゆちゃんは、7合目じゃなくて、頂上まで来ることを本当は決めてたんでしょ?』
『うん。』


それを聞いて、声をあげながら泣いてしまった。
そして、『ごめんね、ごめんね』と、
勝手にまゆちゃんの限界を僕が決めていたことを謝った。
まゆちゃんは自分自身を信じてくれていた。
『すごいね。本当におめでとう』と、みんなも一緒に泣いていた。


人の限界を勝手に決めるんではなく、できるできないは別として、
可能性を信じてあげる人に僕はなりたいと思っていたのに、まだまだだった。


そんなとき、まゆちゃんをサポートしていた女の子二人が泣きながら言った。
『みんな、まゆちゃんばっかり、わたしたちも頑張ったんだよ。
まゆちゃんをサポートした、わたしたちのことも褒めてよ。』
少し怒りながら泣いている女の子二人が可愛かった。
そうだ、挑戦したみんながすごい!
頂上まで登れた人も、登れなかった人も、みんなすごいんだ!!!
全盲のまゆちゃんには、希望が見えていた。
目の見える僕たちには、何が見えているのだろう?
希望が見えているだろうか?
内に秘めたチカラを信じているだろうか?


できる、できないじゃないんだ。
挑戦することで、ぼくらは輝きはじめる。この世界は輝きはじめる。
それを、まゆちゃんが教えてくれた。
まゆちゃん、本当にありがとう。
愛ある夢を
ドリームアーティスト大志

 

 

 

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